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2019/07

家の空気をつくる素材 ―床編―

ようやく梅雨明けの兆しが見えてきましたが、雨模様が続いています。
この時期だからこそ考えたい調湿性のある素材についてお話をしたいと思います。

今回は直接肌にふれる床材です。
私たちは合板などの新建材を使用せず、自然素材の無垢材を使用した家づくりをご提案しています。
床材の種類は多種多様ですが、室内で大きな面積を占める部分ですので素材選びは慎重に行いたいところです。

無垢材とは、原木からそのまま切り出した接着剤を使わない木材です。
一方合板とは、原木を薄く切った単板を接着剤で何層も重ねて1枚の板にした木質材料です。
どちらの材にも強み・弱みがありますが
無垢材が調湿性に優れていることは大きな違いであり強みのひとつ。
天然の木を使った木材は、製材された後も温度や湿度を調整する機能を有していて
周囲にあわせて空気中の水分の吸収・放出を自然と繰り返してくれます。
うだるような蒸し暑い日でも素足で無垢の床の上を歩くと、べたつくことなくサラッとした足ざわり。
湿度が下がると体感温度も下がるため、外気よりも涼しいと感じられることも珍しくありません。
それが、優れた調湿性がもたらす快適さです。
ただ湿気を吸い込む分、どうしても床や建具の木部が膨張することがありえます。
最小限に抑えるには十分に乾燥させた無垢材と、その特性を活かす職人の高い技術が必要なのです。

先月発刊されましたチルチンびと100号の“木と土の家”特集では
木と土の自然素材図鑑と題して、あらためてその性質や種類が解説されているほか、
木質住環境が人の健康に与える効果についてもふれられています。よろしければそちらもご覧くださいませ。

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