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鬼瓦がまもなく焼き上がります

来月から豊栄町にある寺院の山門新築工事が着工となります。
遡ること3ヶ月前、安芸高田市の工場では宮大工が設計図面をもとに現寸図を描いたり、
型を作ったりと準備を進めてまいりました。

また同じ頃、賀茂窯業さんの工房へ伺い鬼瓦の製品検査をしてきました。
賀茂窯業さんには全国でも数少ない「鬼師」がいらっしゃいます。
鬼瓦の製作は全て手作業。ヘラや指先で粘土を加えたり削ったりを繰り返して作り上げられます。
土は収縮するものなので、手彫りの時点で収縮率をふまえて寸法を決めているのだそう。まさに職人技です。
急に乾かすと割れてしまうので、形成後はすぐに焼くことができません。
場所を変えながらゆっくり2~3ヶ月かけて完全に乾した後、釉薬を塗りようやく焼成に入ります。
焼いたときに割れてしまう可能性もあるため、あらかじめ予備も製作。
平和・福・魔除けなどの願いが込められた鳩や龍などの飾り瓦や、大黒様・恵比寿様がやさしく微笑む鬼瓦もありました。

まもなく焼き上がり、予定通り着工の運びとなりそうです。
完成したらまた改めてご紹介いたします。

家の空気をつくる素材 ―床編―

ようやく梅雨明けの兆しが見えてきましたが、雨模様が続いています。
この時期だからこそ考えたい調湿性のある素材についてお話をしたいと思います。

今回は直接肌にふれる床材です。
私たちは合板などの新建材を使用せず、自然素材の無垢材を使用した家づくりをご提案しています。
床材の種類は多種多様ですが、室内で大きな面積を占める部分ですので素材選びは慎重に行いたいところです。

無垢材とは、原木からそのまま切り出した接着剤を使わない木材です。
一方合板とは、原木を薄く切った単板を接着剤で何層も重ねて1枚の板にした木質材料です。
どちらの材にも強み・弱みがありますが
無垢材が調湿性に優れていることは大きな違いであり強みのひとつ。
天然の木を使った木材は、製材された後も温度や湿度を調整する機能を有していて
周囲にあわせて空気中の水分の吸収・放出を自然と繰り返してくれます。
うだるような蒸し暑い日でも素足で無垢の床の上を歩くと、べたつくことなくサラッとした足ざわり。
湿度が下がると体感温度も下がるため、外気よりも涼しいと感じられることも珍しくありません。
それが、優れた調湿性がもたらす快適さです。
ただ湿気を吸い込む分、どうしても床や建具の木部が膨張することがありえます。
最小限に抑えるには十分に乾燥させた無垢材と、その特性を活かす職人の高い技術が必要なのです。

先月発刊されましたチルチンびと100号の“木と土の家”特集では
木と土の自然素材図鑑と題して、あらためてその性質や種類が解説されているほか、
木質住環境が人の健康に与える効果についてもふれられています。よろしければそちらもご覧くださいませ。

竣工ページ更新しました!


自然にとけこむ住まい

西日本もようやく長雨の季節に入りました。
久しぶりのまとまった恵みの雨ですが、梅雨入り早々の大雨は少し心配です。
皆さまもお気をつけてお過ごしください。

さて、6月22日・23日の2日間完成見学会を開催いたしました。
ご来場頂きました皆さま、誠にありがとうございました。

今回のお住まいの屋根材は、重厚感のある石州瓦の和瓦・銀黒色です。
石州瓦は島根県の石見地方で生産されている粘土瓦で、三州瓦・淡路瓦と並ぶ日本三大瓦の一つです。
1200度以上の高温で焼くため硬くて強いと評価が高く、凍害の心配のある寒さの厳しい風土に適しています。
瓦は初期費用が高いという印象をもたれることが多いのですが、
化粧スレートやガルバリウム鋼板等の屋根材と比べ性能の劣化や退色がほとんどありません。
そのため長期にわたるコストをふまえて比較すると経済的な屋根材といえます。

外壁材はガラス質の骨材を主成分とする天然無機素材ユニプラルの塗り壁です。
24色から選べるアースカラーや、仕上がりのテクスチャーによって表情が変わります。
自然豊かな景観とも調和し、時代に左右されないシンプルで美しい佇まいになりました。
ご来場の皆さまからもご好評いただきました。
改めてご協力いただきましたお施主様へ心より感謝を申し上げます。

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